浦和に関するネタを中心に、サッカーネタやコラムを書き綴ってます。
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【契約を2年前に結ばれる時にチームを詳細に分析したということでしたが、一つのミッションとしての到達点を設定されていたと思うんですが、ここまではこの間に仕上げようというようなものは】


そういうプランを作り上げることができるような状況ではありませんでした。
なぜならば、当時の首脳陣の方も私たちも、そのような詳細をプランニングすることはできませんでした。
常に改革を進めていく際に考慮しなくてはいけないのは、それぞれの選手の契約状況です。
私が言いたいのは、キャリアのハイライトを越えて下降線を辿っていた多くの選手たちが、ここでとても優れた、とてもいいお金を稼いでいて、まだ数年契約が残っている状況だと、チームの改革を進めるのが非常に難しくなるということです。
そして、当時、私たちが分析した状況では、チームを改革するために必要な予算、選手をとるために必要な予算がまったくないということでした。
そのような状況から、私たちがもともと思っていたように改革の一部を進めることができなかった、もしくは私たちが願っていたテンポで、スピードで進めることができなかったのも事実です。

ただし、今、もう私がきてから2年が経ちました。
忘れてはならないのはチームの人件費が、私がきた時と比較してものすごく安くなったということです。
今は、です。
しかし、これこそはマネージメントの仕事です。
マネージメントの人間が、今の状況を把握して正しい決断を下していかなければなりません。

最後の最後ですけど、私からは皆さんに対して感謝したいと思います。
私もできる限りここで受けた質問に応えようとしましたけど、できる限りのことはしたつもりです。
ただし、一部の新聞の記者の方は、私に対してあまり好意を持たない形で記事を書いていたと思われます。

ただし私は日本に来て、このクラブであることを学びました。
それはあまり記事に書いてあることは気にするなということです。
あと、私がもう一つ気づいたのは、日本で仕事をするのはジャーナリストの皆さんにとってもそう簡単なことではないということです。
多くの新聞社では、人事異動があって、例えばそれまでサッカー担当だった人間が、ボクシングの担当になったり、こういうのが非常に悔やまれることだと思います。
一緒に仕事をしていく上で、高い質をキープしていくということを考えれば、このような人事異動はまったく建設的なことではありません。

サッカーでも継続性を持って仕事をすることが大切です。
そしてチームを成長させていくためにも、毎年のように2~3人の選手をとらなくてはいけません。
そして新しい選手が加入することによって、そこに所属している選手たちにとって新しい刺激を与えることができます。
そしてそれぞれの選手たちがさらに自分たちの実力をアップしようと努力していきます。
このような定期的な選手に対しての刺激を継続的に行っていかなければなりません。
でないと、継続的なチームの成長はあり得ないからです。
忘れてはならないのはチームを取り巻く環境です。
チームを取り巻くところには、すぐれた専門家がたくさんいなくてはなりません。
で、彼らが優れた仕事をすることが大切です。

継続性を持って、初めてすべての結果を残すことができます。
でも、すべてのポジションで定期的に人事が入れ替わっていては、結果を残していくのはクラブとしては非常に難しくなります。


これはやはりこの日本サッカー界に存在している、この組織とも関係していると思います。
日産や三菱というそれぞれの企業が2年おき、もしくは3年おきに新しい人間を、本社のほうからクラブに送り込んでくると、クラブが継続性を持った仕事をすることをするのは、さらに難しくなってしまいます。
なぜならそれぞれの社長が自らの組織改革をしようとするからです。
それによって多くの人事異動も行われてしまいます。
長期的な成功を収めるのには、難しい条件がたくさん揃っていました。

これは私が日本に来て経験することができたことですが、多くの日本人というのは、それぞれの仕事でできる限りいい仕事をしようと努力をしています。
そして大きなモチベーションを持って毎日の仕事に取り組もうとしています。
それはヨーロッパとはまったく違う点です。
こういう仕事に対しての姿勢は、ヨーロッパより日本の方が優れているところです。
ただし、ヨーロッパで、一人の人間がとても優れていた仕事をしていたらば、この人間がこの職を離れるということはあり得ません。
優れた専門家として評価されて、いつまでたってもこの仕事を続けることができるようになります。
人事異動で新しい仕事が与えられるということはあり得ません。
ヨーロッパと日本の仕事の進め方の違いでしょう。
継続的な成長ということを考えれば、そのことを指摘しなければいけません。



資金難におけるチーム再構築と日本企業における「担当交代」の話。
個人的には、選手がチームを去るのはどんな形であっても寂しい。
今回、クラブは何の目的でチーム再構築するに至ったのか、そして、チーム再構築にあたってクラブはフィンケに何を求めたのか?
その経緯を探ってみたいと思う。

クラブは2007年シーズン終盤~2008年に犯した失態の反省を踏まえて、クラブとしての背骨となる「方針」を発表した。
それまで、クラブそしてチームとしての「背骨」が無かったために、場当たり的な監督交代・チーム作りを繰り返してきた。
それを脱出するために作られた方針だったと記憶している。
そして、そこには「レッズスタイルの構築」という何とも曖昧な言葉が残った。
具体的に言えば「ボールポゼッションを高めながら、個に頼らない組織力で戦うサッカーをチームにもたらす」というのが、当時の藤口社長や信藤TDが口にした言葉であったと記憶している。
簡単に言えば「レアルよりもバルセロナ的なチームへの変貌(当時)」(個よりも組織)といった感じだろうか。

そして、チーム再構築にあたってフィンケに求めたのは、2つの理由が挙げられていた。
1つは選手の低年俸化。
これは、過去のチーム強化によって選手年俸が高騰して、このままではチームどころかクラブが破たんしてしまうと、当時の藤口社長以下フロント側が危機感を持った事。
もう1つは、チーム強化した後の選手の入れ替えが思うように進まず、結果的に平均年齢層が高年齢化してしまったこと、その影響で若年齢層の育成が進まず、その年齢層の育成が急務課題になった事。

フィンケはチームとしての「背骨」を忠実に実行しながら、この2つの約束についてもしっかりと果たしていると思う。
当然、ケガ人の増加などで「思わぬ育成」があったのも確かだが、表面的な結果は残せずとも、その根はしっかりと残した。
問題は、その後のクラブ側の対応。
橋本社長は「2009シーズンの就任当初、フィンケ氏との(クラブ方針に対する)認識が曖昧であったため2010シーズンは認識を改めて目標を設定した」と述べているが、この橋本社長の発言は、取りようによっては大問題である。
要は、2009シーズンはクラブの方針を監督に伝えきれず、お互いの方向性がかみ合わないまま1年を過ごした事になる。
そんなことはあり得るはずが無いし、あってはならない事で、これまでの橋本社長の発言の経緯などを見ると2つのうちのどちらかでは?と感じている。

1、これは橋本氏就任の際に前任の藤口氏(信藤氏含む)の引き継ぎが上手く行かなかった。
2、フィンケ氏就任の際に、前体制がきちんと取り交わしを出来ていなかった。

俺自身は、橋本社長の発言において、「フィンケと…」というよりは、クラブ内部の問題であって、それをフィンケに擦り付けてしまおうという意図が感じて取れる。
こういう発言こそが、今の浦和の病巣~「自分で自分のケツを拭けない」~的な部分であり、クラブの体質としてこういう部分が治せなければどうにもならないと感じる。
2年1期の最長2期という限られた在籍期間では社長として何もできないというのであれば、いっそのこと、大株主である三菱自工のTOPが社長を務めるのが一番いいのではないか?と思う。

とはいえ、親会社ですら「参勤交代制度」の残った会社なのだから、この会社の体質こそが問題だと思う。
いや、日本の組織風土というものがこういったモノに支配されているのだから、どこかで「転換」を図らなければ組織そのものが「風化」してしまう恐れは大きい。
マスコミも同じで、やはりこういった制度の下で「担当」が決められているのだから、なかなか人間関係も作れないし、政治家のTOPがコロコロと変わるのと同様に、世界からしたら不思議だと思う。(まぁ、政治家の場合は少し意味合いが違うのだけど…)
もっとも、この「参勤交代制度」は鎖国されている江戸時代に「忠誠心」を試す事がメインで起こった独特の制度だから、今の時代には到底そぐわない制度である事は明らかなんだけどね。

だから、やはり実力あるモノは残り、実力無きモノは去るというのが一番シンプルなんだけど、そこに至る過程というのもきちんと判断&評価できなければならない。
要は、表面的な結果だけで右に左に動くのではなく、自らが示した方針に沿って「工程表」がどの程度達成されているのかという評価が必要という事だ。
そこを抜きにして全てを片づけようとすれば、組織としての継続性は図り難くなるのは明らかだ。
クラブはそこをどう判断したのか?工程表とその達成度が明らかにならない限り、総括とは言えないと思う。




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(2009/01/29)
務台 俊介

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☆【参照】フィンケ監督 最後の会見 【前編】

☆【参照】フィンケ監督 最後の会見 【後編】



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