浦和に関するネタを中心に、サッカーネタやコラムを書き綴ってます。
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毎日新聞/電子版のコラムに掲載されていたシリーズについてご紹介。
Jリーグが20年を迎えて、その検証コラム。

20年目のシーズンを迎えたJリーグはこの間、横浜フリューゲルスの合併消滅劇があり、大分トリニータや東京ヴェルディの経営危機も表面化した。
資金繰りに窮するクラブは数多くある。
ここではJリーグが抱える経営問題に焦点を当てる。


◇親会社依存から脱却

93年5月15日、カクテル光線を浴びてJリーグは華やかに幕を開けた。
東京・国立競技場での開幕戦に登場し、三浦知良(現横浜FC)らスター選手をそろえて初代王者に輝いたヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)は押しも押されもせぬリーグの顔だった。
しかし人気選手の流出や本拠地移転などで客足が落ち、J2降格もあって低迷した。
不況で赤字に転落した親会社の日本テレビ放送網が09年9月に運営から撤退。
クラブOBが再建に乗り出したが、1年も持たずに頓挫し、10年6月、Jリーグ事務局長の羽生英之が新社長となり、一時はリーグが直接運営する異例の事態となった。

Jクラブの多くは当初、企業チームの流れをくみ、親会社が中心となって支えた。
東京ヴは広告料や入場料による収入を人件費などの支出が大幅に上回る赤字体質。
日テレが業務委託費名目で年間10億円単位で支援したため、見た目の赤字はなかった。
日テレが撤退する際、日テレ出身のクラブ幹部は「企業が面倒を見る形だと経済状況に左右され、(撤退は)避けられない運命」と語った。
親会社が実質的に赤字を埋める関係は他クラブでもある。

一方、小口スポンサーを多く集めるクラブの出現など運営形態は多様化してきた。
羽生は当初、新たな経営母体を探したが、厳しい経済情勢の中で難航。最終的には個人の人脈も駆使してスポンサーを募り、複数企業の連合体で支える形にたどり着いた。
「我々は市民クラブになっていかなければならなかった」と振り返る。

■地域との関係改善

かつては全国区を目指したが、ここ数年は足元を見つめ、希薄だった地域との関係改善に努めた。
東京都稲城市は昨年、初めてヴェルディ担当職員を置き、12年度はホームタウンとしてヴェルディを支援する新規事業も始めた。
市の担当者は「今は入り口だが、大きな一歩」と変化を感じ取る。

クラブの予算規模は08年度の約41億円から12年度は11億円前後へと大幅に縮小した。
天然芝と人工芝が各2面ずつあった練習場は各1面ずつに。クラブハウスはラグビーチーム、高校のサッカー部と3者で使用する。
クラブのある「よみうりランド」の賃料は4億円に近いが、半分以下に抑えた。
職員の一人は数年前を「最後は日テレがケツを拭いてくれた。甘えがあった」と振り返る。
危機感がクラブの体質を変えつつある。

親会社は、クラブが成長する可能性を高める存在でもあり、羽生は親会社のある運営形態は否定しない。
だが、生き延びることができたのは親会社依存から脱却したからだ。
立ち返ったのは地域に根ざした存在になるというJリーグの原点。
Jリーグを辞して東京ヴの再生に専念する羽生は「『理念では飯は食えない』と言われたこともあったが、『理念がないと飯が食えない』と歴史が証明している」とかみしめた。(敬称略)【江連能弘】=つづく



組織の運営形態として、親会社依存からの脱却というのは悪い事ではない。
むしろ、歓迎すべきだと思う。
ただ、Jリーグで「損失補てんをしてくれる」親会社を持たないクラブの場合、事業収入のリーグ№1の浦和は別として、他のクラブでは、プロと言っても同年代のサラリーマンより稼ぎが少ない選手がいたり、タイトルや昇格よりも事業運営だけで精一杯というクラブが多いのが現実だ。
また、本業のサッカーでの稼ぎだけではスタッフが食うに足らず、地域スポーツの発展という名を借りて、他のスポーツでの収益まで計算に入れないと事業運営が出来ないとなれば言語道断だと思う。

そもそも、地域スポーツの発展という「理念」だけで終わるならプロ化する必要もなく、むしろ、地域スポーツの発展の寄与はプロで儲けたお金を地域に「還元」するのが本来目指すべき姿だと思う。
いや、このようなボトムダウン型でなくても、松本山雅のように地域スポーツからプロへの道をたどる、ボトムアップ型もイイと思う。
要は、あれもこれも手を出して、身の丈の経営が出来ていないのが問題である。

地域とクラブの関係について、実は、浦和でも大きな問題を抱えている。
開幕当初は、市民が一体となって「浦和」を応援していた雰囲気があった。
ただ、浦和レッズという存在の浸透度は高かったものの、それが年数と共に地域密着に寄与してきたかと言えば、答えはNOだ。
最近では、クラブも危機感を感じたのか、浦和地区の商店街でもバナーを掲げたり、ポスターを張ったり、とイメージアップに必死だが、必ずしもそれが市民に浸透はしていない。

むしろ、年が経つごとに「クラブの顔が見えなくなっている」「スタッフがクラブの価値を高めようと動いていない」という批判ばかりが目に付いたし、俺もその批判をした一人。
もし、地域を大事にするのなら、駒場からサイスタに移った時に、もっと市内全体の広がりを重視すべきだったと思う。
それを「ビッグクラブ」という名のもとに疎かにしてきたツケが、今になって出てきていると思う。

いや、ビッグクラブを目指すなら「収益」を気にしていたら成り立たないのだ。
万年的な赤字体質では企業経営としては失格だが、3年スパンで考えて、2年赤字でも3年目に2年分の赤字を解消できるような企業体質というのもビッグクラブを目指すうえでは大事だと思う。
今や、日本の企業は株主重視で「企業利益」を求めたがるが、プロスポーツクラブを公共財と捉えるなら、クラブで収益を出そうとする考え方を改めなければ、とてもビッグクラブを維持することなど不可能だ。

クラブが地域との連携を重視しながら、どの道を探るのかは分からないが、組織としての利益を最優先するのか、プロクラブとしての発展を目指すのか…

そこをハッキリさせないと、様々なクラブが過去に辿ったように、今後、親会社からの脱却、もしくは親会社を持たずにクラブ運営を行う場合に、道を見誤る可能性は十分にあり得る。






Jリーグの経済学Jリーグの経済学
(1994/02)
生方 幸夫

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