浦和に関するネタを中心に、サッカーネタやコラムを書き綴ってます。
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◇「頂高く」次の成長段階へ

Jリーグ初優勝の06年、アジアを制した07年、J1浦和レッズは入場者が6万人を超すホーム試合があった。Jクラブ最大の収入を上げ続ける基盤は真っ赤に染まるスタジアムにある。
転機は03年…2万1500人収容の駒場スタジアムから6万3700人の埼玉スタジアムの本格利用を始めると、収入は急増、02年度の34億円からピーク時の07年度は80億円に。
この間、入場料収入は13億円から30億円へと倍増した。
ここ数年、J1の平均収入は30億円、J2は10億円前後で推移しており、浦和は突出している。
04年度を最後に三菱自動車工業との損失補填(ほてん)契約を解除し、親会社が赤字を埋める体質を脱した。
収入に占める入場料の割合はリーグ平均の約20%に対し約40%。

浦和の松本浩明広報部長は「入場料とグッズは一人一人の財布から出ている。これがうちの強み」と言う。
近年は成績不振で客足が鈍り、11年度の収入は54億円に減ったが、03年度からのトップを維持する。
スタジアム新設をクラブ成長の呼び水ととらえるJ1ガンバ大阪は、現在の本拠地、万博記念競技場(収容2万1000人)から、14年度中に最大4万人規模のサッカー専用スタジアムを建設する計画だ。
10年度の収入はJ1平均並みの33億円だが、入場料収入は平均以下の6億円弱。
近年の安定した好成績と比べると寂しい。
金森喜久男社長は「人気は浦和が一番だが、ガンバも遜色ない程度に来ている。浦和との差はスタジアムの差」と言う。


■複合型スタジアムに期待

クラブ規模拡大へ「箱」の重要性は両者に共通する。
さらなる収入増へ浦和の松本は「スタジアムに商業施設を併設するなど試合のない日も売り上げが出る工夫が必要」と話し、ガ大阪副社長の野呂輝久も「大きなスタジアムはビッグクラブへの必要条件であって十分条件ではない。試合のない日を地元の方に使い倒してもらう」と意見は一致する。
だが、急激な収入増につながるものではない。

莫大(ばくだい)な放送権を得る欧州主要リーグでは、スペインの2強、レアル・マドリードとバルセロナは400億円以上の収入がある。
Jリーグの放送権料は12年度予算で48億円だが、Jと同様に放送権をリーグが一括管理するドイツリーグは先ごろ、1年換算で660億円の契約を結んだ。
欧州並みのビッグクラブ誕生の道のりは遠い。
Jリーグではクラブへの配分金は「薄く広く」が基本方針。
02年から06年までJリーグチェアマンを務めた鈴木昌は「クラブをつぶさないことを第一に考えた」と語る。
ビッグクラブができにくい土壌があった。
一方、Jリーグ事務局長からJ2東京ヴェルディ社長に転身した羽生英之は「リーグを引っ張るクラブは必要。これからは頂を高くして裾野を広げる段階に入る」と展望する。
最初の20年で根を広げ、40クラブまで増えたJリーグは、次の成長段階に移ろうとしている。



個人的には、浦和の現状の観客数というのは、駒場を本拠地としていた時とほぼ同数ではないか?と感じている。
ただ、駒場のキャパは2万そこそこだったので…あくまで憶測だが。
だから浦和の「観客数の激減」という言い方には若干違和感を持っていて、むしろ、「バブル期が終焉した」という言い方が適当なのかなと…あくまで個人的な見解だけどね。

浦和が目指すところというのは至って簡単で、「強くあり続けること」。
実際に、そのタイトルを取っていた時期だけが突出して観客動員が多い。
他のクラブは浦和ほどの、落差がない。
まぁ、人気クラブの宿命とでもいうのだろうか?

では、バブル期にはどういう構造があったかというと…
日本人選手については「現役の代表選手」が多かったし、メディア露出度の高い選手も多かった。
岡野だったり、暢久・啓太・ツボ・闘・アレ・相馬・達也・アベユキ・ギシ・都築…
外国人選手もタレント揃いで、ロビー・ワシ・エメ…
代表入りの期間や浦和の在籍期間は前後するけど、これだけの選手が浦和の黄金期(バブル期)を支えていた。
また、客層の多くは「強い浦和」「有名(代表)選手のいる浦和」を見に来てた人も多かったはず。

これって、野球でも言えるけど、「日本人の特性」なのかもしれない。
以前、万年最下位&Bクラスだったベイスターズが日本一になったとき、「横浜ファンってこんなにいたんだ」ということがあった。
「文化」の根付いている「野球」ですら、こんな状況だしね。

そういや、以前、自称:ぬるサポという女性からこんな話をされたことがある…
「私ってレッズが好きというより、レッズサポが好きなんだよね~」
「スタジアムの雰囲気だったり、スタンドをギッシリ埋め尽くす赤い色だったり、人文字みたいなやつ…(コレオグラフの事です)」
それを聞いたときに、「あ~、こういう人もいるんだなぁ」と思った。
「サポーターのサポーター」っていうのは珍しいよね。
でも、浦和では実際にそういう話をよく聞くんだよ。
だから、実際には、こういう人たちも浦和の観客数を大幅に押し上げて行ってたのかもしれない。

他に、スタジアムを離れて行った人たちの話を聞くと…

「クラブの本気度が分からない」
「今のレッズに魅力的な選手がいない」

などなど…。
でもね、個人的にはそれ以上に厳しい現実があると思う。
それは、新規獲得顧客が少ないということ。

浦和の社長は集客力アップの一つに「魅力あるサッカー」というけど、サッカーの「魅力」がプレースタイルだとしたら、それは新規獲得の理由にはなりにくいかな。
だったら、代表なんてもっと観客が入らないはずだよね。
代表に客が入るのは、単にメディア露出度が高いから。
代表にいる選手だけが凄くて、それ以外は「まだまだ…」という評価しかできない人もいる。

確かに、多くの代表選手のレベルは非常に高いと思う。
ただ、逆に言えば、それは彼らの持つプレースタイルが、代表監督の要求するシステムを動かすレベルに達しているかどうか?であって、彼らに合わせて監督がチーム作りをしているわけではない。
選ばれていない選手の中でも、この戦術なら今の現役代表選手より、合っているんじゃないかな?って思える選手もいるぐらいだから。
そういう目を持った人が野球に比べて少ないということは、まだまだ文化として根付いてない証拠なのかな?

話はそれたけど…
「ビッグクラブ(日本で使われるのは「集客力のあるクラブ」という意味合い)にリーグを引っ張ってもらうのがやりやすい」という意見を、クラブ経営者やリーグ首脳から聞くことがある。
まぁ、彼らの言う「ビッグクラブ」という定義もいい加減だけど、本来は、タイトル数・集客数・施設設備の充実度・組織力が揃った意味でつかわれ、そのようなクラブは日本にはない。
とはいえ、もし、彼らの言う通りなら、浦和とか集客力のあるクラブに地上波全国放送をすべて割り当てたら、客集めは楽になるはず。
それをしないのだから、結局は「平均」「護送船団方式」によって今のリーグを作っているのは明らかだ。

俺は、以前からこのブログでも言い続けてるけど、リーグや協会が本気で集客やクラブ運営に耳を傾けていないと思う。
むしろ、チーム数だけ増やして、自らの身入りを確保し、公益法人になる…
そんな、彼らの「保身」しか考えていないように思う運営ばかりが先に立っている。

開幕当初のJ観客平均年齢は約20歳、20年後の今は…約40歳。
結局、観客層が変わってない、いや、客自体もそれほど大きな入れ替わりがないんじゃないのかな?
よく言えば「成熟」とも言えるけど、そうじゃない気がする。
いや、熟しすぎて、血の入れ替えができていない…
体でいえば、血栓寸前かもしれないよ。

確かに、若い子達も育ってる。
でも、もっといてもいいはず。
平均年齢が上がる一方で、下がらないのは、各クラブの営業方法もあるけど、試合日程とか、もっと大きな根本を変えないと増えない気がするね。
代理店スポーツ局本位のスポンサーやテレビ局ありきの今のメディア戦略が、未だに新規ファン層を取り込めてないし、代理店がリーグのために働くとすれば、今ある仕事(メディア戦略)ではなく、それこそもっとダイナミックな展開を期待したい。

まぁ、スタジアムを複合型施設にするとか、箱モノ発想ばかりで、果たしてそれが根本の解決になるかはものすごく懐疑的だけど、本気でクラブによるスタジアム運営を考えるなら、例えば、スタジアムのある街作り全体を広告代理店とディベロッパーが一緒になって開発するとか、地域行政や公共団体と協会やリーグ、クラブとのパイプをもっと広げていくとか…

それこそ、代理店は政治にも関わっているわけだから、政治力でW杯を引っ張れるくらいなら、そのためのスタジアム整備とか…
協会やリーグも、せっかく電通や博報堂グループという世界的にも名の通った大手の広告代理店を使うなら、変にリーグや教会の仕事させるんじゃなくて、協会やリーグ・クラブが持っていない、「そういう部分」をもっと引き出した方がいいと思う。
だって、彼らがいくら頑張っても客が増やせなかったんだから…苦笑。

長くなってしまったけど、この辺で。






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